色黒の豚

飛ばねえ豚はただの豚だ

モンゴル編

チンギス・ハーンのいた国

ウランバートルは、国境の街ザミンウードは違い、活気がある。駅を降りると、乗客を待っていた家族やら、ゲストハウスの迎えやら、客引きやらがドッと押し寄せてくる。客引きは絡んできても、もう宿決まってるからと返すと、楽しんでと言って手を振る。客引…

緑の夜行列車

ウランバートルに向かう夜行列車は、ペンキを塗り立てたばかりのような鮮やかな緑色をしていた。石炭を燃やして、モクモクと煙を出しながら駅に向かってくる。特別鉄道が好きということはなかったが、かっこ良い。さぁ乗りこむぞと思ってもしばらくドアは開…

渇いた国境移動

北京からやってきたバスは、二连浩特に朝7時に着いた。モンゴルの国境の街、ザミンウード行のバスは11時発。4時間はあった。とりあえず休もうと、バスターミナルのベンチに腰掛ける。大きな待合室には、お兄さんとわしの二人だけ。バスのチケットはあっ…

砂漠に行きたくて

椎名誠の『砂の海』を読んで、無性に砂漠を見たくなった。何処を見渡しても砂しかない、大陸の大砂漠に圧倒されたかった。真っ先に思い付いたのは、中国の内モンゴル。住んでいた北京に近く、留学生の間でも人気の観光地だ。さぁブームに便乗だ、と調べるが…