色黒の豚

飛ばねえ豚はただの豚だ

2018-01-01から1年間の記事一覧

サラズゲストハウス

ウランバートルの最後は、Sara’s guesthouse というゲストハウスに泊まった。その名の通り、サラさんというおばさんが経営する所で、外国人が沢山集っていた。サラさんは、綺麗な発音の英語を喋り、また優しくも落ち着いていた。そのサラさんを慕うように、…

羊の屠殺

滞在していた遊牧民のお爺さんお婆さんのゲルに、ウランバートルから友達が来たので、羊を一匹買ってもらうという話になった。肉にするところを見てみるか、と問われて、お願いする。 まず群れの中から羊を選ぶ。羊の大群を追い立てて走らせ、活きのいい一匹…

現代的なゲル

ゲルに着いて、驚いたのが、液晶テレビがどっしり構えていたことだ。五畳くらいのテントの中にベッドが2つと他にテレビだったり、冷蔵庫もどきだったり、電化製品が並んでいる。そりゃ所得があると考えると、不思議ではないが、遊牧民というワードの先入観…

ウランバートルの外に

ウランバートルは、外国企業の集う都市であるが、その外縁部にはもう遊牧民が住む荒れ地や大草原が広がっている。ウランバートルのゲストハウスでは、遊牧民の住むゲルでのホームステイをアレンジしていて、是非と参加した。 ウランバートル市内は、交通量が…

チンギス・ハーンのいた国

ウランバートルは、国境の街ザミンウードは違い、活気がある。駅を降りると、乗客を待っていた家族やら、ゲストハウスの迎えやら、客引きやらがドッと押し寄せてくる。客引きは絡んできても、もう宿決まってるからと返すと、楽しんでと言って手を振る。客引…

緑の夜行列車

ウランバートルに向かう夜行列車は、ペンキを塗り立てたばかりのような鮮やかな緑色をしていた。石炭を燃やして、モクモクと煙を出しながら駅に向かってくる。特別鉄道が好きということはなかったが、かっこ良い。さぁ乗りこむぞと思ってもしばらくドアは開…

渇いた国境移動

北京からやってきたバスは、二连浩特に朝7時に着いた。モンゴルの国境の街、ザミンウード行のバスは11時発。4時間はあった。とりあえず休もうと、バスターミナルのベンチに腰掛ける。大きな待合室には、お兄さんとわしの二人だけ。バスのチケットはあっ…

砂漠に行きたくて

椎名誠の『砂の海』を読んで、無性に砂漠を見たくなった。何処を見渡しても砂しかない、大陸の大砂漠に圧倒されたかった。真っ先に思い付いたのは、中国の内モンゴル。住んでいた北京に近く、留学生の間でも人気の観光地だ。さぁブームに便乗だ、と調べるが…

はじめに

ものを書いてみたい欲が募り、ブログを開設しました。エッセイ的なものを書き溜めてみたいと思っています。浅学は重々承知しておりますが、感想をもらえると嬉しいです。 なお、文章だけでは、侘しいので、相棒のたぬきにお絵描きをしてもらうつもりです。